今までやったことのないことを「冥途の土産」としてやってみよう。
5時間にわたるオペラ・・ニーベルングの指輪の内容をもう一度しっかり読んでみた。YouTubeで曲も何度も聞いてでみる。
これこそ冥途の土産、行ってみよう!
そう思って、一昨年、去年、今年と、ワグナーの楽劇「ニーベルングの指輪:ワルキューレ」を二度「ニーベルングの指輪:神々の終焉」を聴きに行った。
一度は上野の文化会館:マレク・ヤノフスキー指揮、本場ドイツのバイエルンの歌手たち(エリザベート・クールマンのソプラノは素晴らしい)、二度目は新国立劇場の飯守泰次郎指揮、ゲッツ・フリードリッヒ演出のものを、今年は「ニーベルングの指輪:神々の終焉」を新国立劇場で聴くことが出来た。
ワグナーは歌手の歌うアリアの素晴らしさと同時に、主要な心の動きはオーケストラが奏でる。このオーケストラの旋律・ボリュームがとても心に響く。生で聞く楽劇はどれも素晴らしく、時間を忘れる感動。拍手鳴りやまず!
新国立劇場は、幕間のロビーはシャンペン、カクテル、オードブルなど華やか!
戦時中を生きた私にとって、確かに「冥途の土産」の一夜だった。
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バッハの世界
2019年1月にはクレール=マリ・ルゲの演奏会がある。
現代フランスを代表するピアニスト クレール=マリ・ルゲが新しくバッハに挑戦という話を聞いて、ぜひ聞いてみたいと思っていたところ、1月に東京オペラシティでコンサートがあるという。
ぜひ聞いてみたいと思っているところ。
バッハの「イタリア協奏曲」「パルティータ第1番」
ラヴェルの組曲「鏡」より第2曲、第4曲
リストの「ピアノソナタ ロ短調」
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮・チェンバロ・パイプオルガン演奏:ハンスイェルク・アルブレヒト
BWV542「大フーガ」(パイプオルガン)、BWV1056「チェンバロ協奏曲」、組曲:アルブレヒトによるパスティッチョ
オペラシティのパイプオルガンは素晴らしかった。指揮をしながらチェンバロを弾くアルブレヒトの演奏も感動的!
ワグナーの世界
楽劇「ニーベルングの指環」
東京春音楽祭・東京文化会館で2015年4月 第一日:≪ワルキューレ≫
が開催された。
指揮マレク・ヤノスキ― NHK交響楽団
ジークムント :ロバート・ディーン・スミス
フィンディング:シム・インスン
ヴォータン :エギルス・シリンス
ジークリンデ :ワルトラウト・マイヤー
ブリュンヒルデ:キャサリン・フォースター
フリッカ :エリザベート・クールマン
東京春音楽祭・東京文化会館 2016年4月 第2日:≪ジークフリート≫
ジークフリート:アンドレアス・シャーガー
東京春音楽祭・東京文化会館 2017年4月 第3日:神々の黄昏≫
ジークフリート:ロバート・ディーン・スミス
ブリュンヒルデ:クリスチアーネ・リボール
2016年10月 新国立劇場 第一日 ≪ワルキューレ≫
指揮 飯守泰次郎 東京フィルハーモニー交響楽団
ジークムント :ステファン・グールド
ヴォータン :グリア・グリムスレイ
ジークリンデ :ジョセフィーネ・ウエーバー
ブリュンヒルデ:イレーネ・デオリン
2017年10月 新国立劇場 第2日≪ジークフリート≫
2018年10月 新国立劇場 第3日≪神々の黄昏≫
ブリュンヒルデ:ペトラ・ラング
という形で世界的にも最高水準といわれる歌手たちの演ずるワグナーの楽劇の一端に触れることが出来たのは、冥途の土産ともいえる素晴らしい世界だった。
≪ 耳をすます ≫
冬は風の季節
よろこんでいる風。跳ねている風。
うなる風。嘆く風。すすり泣く風。
・・「もうすぐ春だよ」と
ささやく風・・
私たちの人生ももう残り少ない冬の
季節の中にいる。
・・その先には人間にはわからない「新生の春」があるのかもしれない・・